闇金ウシジマくんとは

「闇金ウシジマくん」とは、真鍋昌平さんが描く漫画のことで、2004年から「ビッグコミックスピリッツ」で不定期に掲載されています。2010年10月には山田孝之さんが主演でテレビドラマ化され、2012年夏にはその映画版が公開されました。

また、2014年1月にはドラマの新シリーズが放送され同年5月には映画も公開されました。通称「ウシジマくん」として多くの方に親しまれています。闇金業者を中心に社会問題を扱っています。

闇金とは、モグリの金融のことで闇金融のことです。財務局か都道府県の登録をしないで、無登録で金融業を営業している金融業者のことです。

また登録していても法律違反の高金利で貸し付けをしたり、悪質な取り立てを行うサラ金業者も闇金融と言います。

主人公・丑嶋馨（うしじまかおる)は、カウカウファイナンス、つまり闇金の社長です。10日5割（トゴ）でお金を貸したり、パチンコ中毒者たちに1日3割（ヒサン）で貸したり、店のツケや他の同業者の回収代行業などをしています。

普段は名簿屋から禁治産者や多重債務者の名簿を買って、手当たり次第にダイレクトメールを送り付けるということをしています。しかし、ダイレクトメールの内容は即日融資など魅力的な宣伝文句を並べていますがそれらはすべて嘘で、初めての顧客には5万円しか貸しません。

返済が怠った債務者は、客から「奴隷くん」となり追い詰められることになります。

闇金ウシジマくんは、1話ごとストーリーが異なっています。話によっては、専門用語がでてきたり、実際の事件に基づいて描かれていたり、社会問題化していたりなど親密な取材のもと描かれているのでリアルティがあります。

また、具体的な数字や金額なども話をさらに現実化させています。たいてい闇金でお金を借りる人は、普通の消費者金融ではお金を貸してもらうことができないようなトラブルを抱えている多重債務者です。

そのような人が描かれており、どん底の状況から立ち上がっていく様子を読むことができます。さらに、借金地獄に陥っていく人の描写や、闇金業者がお客に接する態度などの描写も話題となっています。

とても濃い内容になっているので一度読みだすと止まらなくなってしまうことでしょう。「闇金ウシジマくん」は、一般の人には知ることができない現実の世界が描かれているので読んでみる価値はあります。

お金の使い方や借り入れ判断が苦手だと感じている方には特におすすめで、借金で地獄を見ないで済むように一度は目を通しておくとよいかもしれません。

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